文章化すると何やら微妙な感じになりましたが、
前回のazpt2csvの逆バージョンです。
通常はマップデータを持っている製作者本人以外には見えにくいであろう、
「その定義で使用する画像範囲」をAzPainter上で選択状態にすることで確認しやすくします。
今回もUWSC用のスクリプトですが、前回と違ってExcel+AzPainterシリーズ専用です。
customUIに組み込もうかとも思いましたが必要なファイルが多いのでやめました。
以下、詳細。
■必要なソフト
・
AzPainter(かAzPainter2)・
UWSC(フリー版)・
csv2azpt.txt(拡張子uwsで保存して下さい)
・Excel
■免責
前回同様、何が起きても知りませんので自己責任でどうぞ。
緊急停止コマンドはCtrl+Alt+Deleteなのでおかしな動きを見せたら迷わず押して下さい。
■スクリプトの編集
AzPainter2を使う人はcsv2azpt.uws内の「AzPainter」を「AzPainter2」に置換して下さい。
■処理内容
カーソル位置から左に4セルまでの値をそれぞれ変数に格納し、
AzPainterの「座標を指定して選択」コマンドから各値を代入していき選択状態にします。
早い話がazpt2csvスクリプトの逆順です。
■手順
※上書きするような機能は積んでませんが、念のため最初は上書き保存されても問題無いデータで試して下さい。
※今回は起動順はどっち先でも大丈夫です。
1.Excelでスキンcsvを開きます。
2.AzPainterでスキン画像を開きます。
3.UWSCを起動して左のボタンからcsv2azpt.uwsを開きます。
4.csv内の任意の定義のx座標値(4列目)にカーソルを合わせます。
5.UWSCの真ん中のボタンでスクリプトを実行します。
6.問題無く動けばAzPainterで範囲選択された状態でスクリプトが終了します。
AzPainterが起動していないとエラー吐いて止まります。
また、gr値は考慮されないため異なる画像でも平気で範囲選択しに行きます。
なのでカーソル位置の定義で使っている画像をあらかじめ開いておかないと意味がありません。
一応SRC画像の座標範囲を確認する目的で作りましたが、
DST行かどうかのチェックは行ってないのでDST座標値でも普通に動きます。
(判定処理は選択セルが4列目かどうかと取得した値が数値かどうかのチェックのみです)
ただし、DST行を取る場合は当然スキンパーツ画像ではなく完成予想図的な画像を開いておく必要があります。
(ある程度組み上がってるスキンならスクショでも可)
メモ帳からの座標取得も原理的には可能なんですが、
Excelベースのスクリプトに比べると格段に安定度が落ちるので今回は除外しました。
今回も前回同様、ショートカット作っておけばショートカットキーで呼び出せます。
参考画像うちでは更にLogicool Gaming Softwareを使って
G300のボタン7を
AzPainterにフォーカスが合ってる場合はAzpt2csv、
Excelにフォーカスが合ってる場合はcsv2azptと分岐させています。
今回のスクリプトは画像編集ソフト主導ではなくなってるので
スクリプト内蔵しているタイプの画像編集ソフトでは難しい処理なんじゃなかろうかと思ってます。
今回はスキン製作に役立ちそうなフリーソフトの紹介を。
本当に役に立つかどうかはスキンによりますがとりあえず纏めてみます。
とは言っても画像・csv編集ソフトは機能云々よりも使い慣れたものが一番と思っているので、
ここではそれ以外の補助的なソフト(と言うかファイラー)を2点ほど。
どっちもややマイナーな気がしますが使い勝手は超一級品です。(.RED調べ)
以下、詳細。
■HideExpいままで数々のフリーソフト触りましたが唯一、このソフトだけが「PCを根幹から変える」と.REDが確信しているソフト。
実際これが入ってないPCは最早PCではなく、ただの使い難い箱だと思っています。
ざっくり纏めると「指定した任意の画面端にマウスを持っていくとエクスプローラが画面外から出現する」という代物。
スマホやiPhone触っている人は「マウスのスワイプでエクスプローラを呼び出せる」と考えると
しっくり来るんじゃないかと思います。マウスでスワイプはちょっと表現おかしいですけど。
ポイントは
・純正のエクスプローラをそのまま使うので他のエクスプローラ拡張ソフトと併用できる
・マウスカーソルがウィンドウから外れると自動的に画面外に収納してくれるのでいちいち閉じる必要が無い
・起動フォルダを指定できるのでDドライブや外付けHDDなどをデスクトップ感覚で使える
といったところ。
特にウィンドウを最大化して作業する人は他のファイルを開く時に、
いったんウィンドウを最小化してマイコンピュータからフォルダを辿って~とかやる必要が無くなります。
このソフトは実際に動かさないとイメージ掴みにくいので利点はこのくらいにして、
いくつか注意点も纏めておきます。
・マウスカーソルがウィンドウから外れるとすぐに収納されてしまうのでウィンドウ幅の微調整が難しい
・LR2をはじめ多くのフルスクリーン起動が可能なソフトでは、
誤ってHideExpにフォーカスが合うとフルスクリーンが解除されてしまう
・最近のPCでは大した問題ではありませんが、形としては常にフォルダ開きっぱなしなのでちょっとメモリを喰う
ウィンドウ幅についてはウィンドウ端をマウスドラッグで少しずつ調節し、
目的の幅になった所で一度HideExpを終了させると設定が保存されます。(一時的に「引出時固定」を使うと楽)
フルスクリーンの解除はこのソフトに限った話ではありませんが、
.REDのように常用しているとうっかり起動したままゲーム立ち上げてしまうパターンが少なくないので一応注意。
メモリ消費は一応書いておきましたがせいぜい50MB程度です。
かなり癖のあるツールなだけに設定次第で使い勝手が大きく変わってくるので、
「ひょっとして便利なんじゃないか?」と思ったらしっかり設定を煮詰めることをお勧めします。
PCにおけるフォルダはよく「机の引き出し」と表現されたりしますが、
HideExpに慣れてしまうと通常のフォルダは引き出しと言うより部屋の隅にある本棚程度にしか思えなくなります。
※バイナリエディタで弄るとエクスプローラ以外の実行ファイルを呼ぶことができます。
その気になれば外部ファイラやブラウザでも可。
■Avesta
タブ型ファイラである点が異様にプッシュされている気がしますが、
一番の特徴は「最大でフォルダ9個を同時に表示出来る」という部分だと思っています。
このソフトは見たら一発で機能が分かるのでスクショ見て「これだ!」と思ったら導入しちゃって良いと思います。

で、ちょっと注意しなければならないのが本家は
こちらなんですが実はこのソフト、XP専用なんですね。
Vista以降でもXP互換で実行すれば動くには動くんですが一部の機能が正常に動作しません。
なので有志の方が製作された
改良版(正式にはBugplus版)がお勧めです。こっちはWin8まで問題無く動きます。
9窓開くだけでも充分凄いんですが、起動時に前回終了時の作業状態を復元する機能や、
作業状態に名前を付けて保存したり、それを開くといった事が可能。
LR2スキンは往々にしてサブフォルダの数がどんどん増えていくので、
フルセットなんか作ると9窓ですら足りなくなりがちなんですが、
作業状態を保存できるおかげで「DX+関連フォルダ」や「RBリザ関連フォルダ」、
「フルセット全体」や「インストーラパッケージフォルダ」といったフォルダ群を一発で開くことが出来ます。
また、.REDは使った事無いんですが設定ファイルを弄ることで
独自のコンテキストメニューやスクリプトを実装することも出来るらしいです。
一応注意点。
・一番最初はおそらくナビゲートロックを使わないと2窓以上開けません
(これは多分実際に使ってみないと意味が分からないかも)
・avestaのウィンドウ内で新しいフォルダを作る際にはフォルダ名が決められない(OS標準固定)
取り立てて欠点らしい欠点も無く、また、デフォの状態ではコンテキストメニューもエクスプローラと同じなので
初期設定状態でも特に不自由なく利用できるかと思います。
という事でお勧めのフリーソフト2点でした。
「スキン製作の役に立つソフト」と言うよりは「.REDがこれ無しではスキン弄りたくないと思うソフト」でしたが、
どちらもインストール不要なのでサクッと試してみてはいかがでしょーか?
※140607 スクリプトと本文をちょっと修正
.REDのスキン画像製作は90%がAzPainterで8%がAzPainter2、2%がGimpという状態です。
それぞれにそれぞれでしか出来ない処理があり、適切に使い回さないとパーツが完成しないところは
どこまでもフリーソフトだなぁと思いますが、画像編集用途では特にこれと言って不満もありません。
でまぁ、メインで使っているのはAzPainterなんですが、これ本来画像編集ソフトに要求する機能じゃないですが
LR2スキンのcsv製作用に座標値xywhを一括で取得出来たらなーと常々思ってたわけです。
スキン作家さんにはおなじみですが、
LR2で画像パーツを取り扱うには元画像内の切り出したい画像パーツのxywhを控えてcsvに記述し、
次にLR2の画面内での貼り付け座標xywhをcsvに記述する、という作業が必須。
規模にもよりますが一般的なスキンでおよそ500~1000パーツくらい、延々とこの作業を繰り返す形になります。
スキン作家が増えない訳ですねぇ。
.REDは特に三桁の数字の暗記は一度に2個程度が限界ってくらいの鳥頭なので、
入力ミス→再入力を結構な回数繰り返してより一層時間を無駄に使ったりしてました。
で、フルセット製作中からずっと自動化しようとあれこれ弄ってたんですが、
今年に入ってようやくそれっぽくなってきたのでバックアップ的な意味も込めて一度まとめておきます。
下書き記事書き溜めてたらこんな時期になっちゃいましたが。
座標の出力フォーマットは表計算ソフト用とテキストエディタ用どっちも選択可能ですが、
画像編集ソフトはAzPainterかAzPainter2限定です。
無印は2と違って選択範囲をドラッグしながらでもホイールスクロールによる拡大や、
ホイールドラッグによるキャンバスの移動が可能なので少なくとも範囲選択に関しては2より使いやすいと思います。
また、表計算ソフトはExcel、Calc(OpenOffice LibreOfficeどちらでも)に対応してます。
以下、手順
■必要なソフト
・
AzPainter(かAzPainter2)・
UWSC(フリー版)・
Azpt2csv_rev2.txt(拡張子uwsで保存して下さい)
■注意
何が起きても知りませんので自己責任でどうぞ。
普段の「自己責任で~」も軽い気持ちで書いてるわけではありませんが、
UWSCのスクリプトは悪用するとホントに洒落にならないので、スクリプトには必ず目を通してください。
また、スクリプト動作中はマウス・キーボードの入力が無効化されます。(要管理者権限)
緊急停止コマンドはCtrl+Alt+Deleteなのでおかしな動きを見せたら迷わず押して下さい。
■スクリプトの編集
AzPainter2を使う人はAzpt2csv.uws内の「AzPainter」を「AzPainter2」に置換して下さい。
書き換えなくても普通に動くんですが無印と同時起動した時にちょっと厄介なので。
デフォルトでは表計算ソフト用(タブ区切り)フォーマットで座標を取得しますが、
csv編集にテキストエディタを使う場合はカンマ区切りにする必要があるので
SENDSTR(0,SELX+"<#TAB>"+SELY+"<#TAB>"+SELW+"<#TAB>"+SELH)
をコメントアウトして
//SENDSTR(0,SELX+","+SELY+","+SELW+","+SELH)
のコメントアウトを外して使って下さい。
また、こちらは必須ではありませんが
//変数「EXID」にウィンドウIDを取得
の行の近くに羅列されている中からcsv編集に使用するソフトをピックアップしておくと
スクリプトの動作終了後にそのソフトのウィンドウをアクティブにしてくれるので
一連の作業のテンポがちょっと良くなります。(デフォルトではExcel)
■処理内容
ざっくり説明すると、AzPainterの座標指定選択画面からxywh値を取得し、
タブ区切り(あるいはカンマ区切り)で整形してからクリップボードに送り、
所定のソフトのウィンドウをアクティブにして終了です。
あらかじめ貼り付け箇所にフォーカス合わせておくのが面倒だったので貼り付け自体は手動です。
■手順
※各ソフトの起動順に注意して下さい。
※上書きするような機能は積んでませんが、念のため最初は上書き保存されても問題無いデータで試して下さい。
1.任意のソフトでスキンcsvを開きます。
2.AzPainterでスキン画像を開きます。
3.UWSCを起動して左のボタンからAzpt2csv.uwsを開きます。
4.AzPainterの範囲選択で座標を取得したいパーツを選択します。
5.UWSCの真ん中のボタンでスクリプトを実行します。
6.問題無く動けばcsvの画面に切り替わった所でスクリプトが終了します。
7.Ctrl+Vを押せば選択パーツのxywhが貼り付け出来ます。
csv編集はExcelで行うという前提でスクリプト組んでますが、値の取得と整形はスクリプト内で行われるため、
csv編集ソフトが起動していなくても値の取得は可能です。
が、一応AzPainter(かAzPainter2)が起動してないとエラー吐いて止まるようにしてます。
なお、AzPainterとcsv編集ソフトの起動順はこの通りじゃないとスクリプト終了時のフォーカスがちょっと変になります。
(動作自体は特に問題ありませんが再びAzPainterに戻る時にちょっと面倒です)
また、AzPainterやcsv編集ソフトが多重起動している場合は前面のウィンドウ優先になります。
UWSC.exeにuwsファイルを放り込んだら即実行してくれるので、
うちではAzpt2csv.uwsをショートカット化してショートカットキーから呼び出せるようにしてます。
(キーボードからの入力を無効化してるのはこのためです。スクリプトの入力と相まって何回か誤作動したので)
スキン製作に手を出してからのこの5年間は何だったんだ?ってくらいに革新的な一品になりました。
そしてたかだか3日程度で組めちゃったところもまた釈然としねぇ。
もうほんと、フルセット作る前にこっち先に作っときゃ良かった。
UWSCとAzPainterシリーズはどちらもインストール不要なので、
ちょっと使ってみて微妙だったら丸ごとゴミ箱行きで片付くので試しに使ってみてはいかがでしょうか。
GimpやPhotoShopなんかはかなり強力なスクリプトを内蔵してるので、
外部ソフトを使わずに似たようなことが出来るらしいですが、
とりあえずGimpのスクリプトはクソ難しかったので速攻で諦めました。
PhotoShopは持ってないっつーかそもそも触った事ないので難しいかどうかすら知りません。